第4章 四話
キスに夢中になったのかよく分からないが、一ノ瀬はキスを止めない。
別れた恋人を忘れたいのかもしれない。
一ノ瀬のほうが積極的に唇を押し付けてきている。
何度目かのキスをして離すと、一ノ瀬が俺の腕を引っ張りベットに押し倒された。
一ノ瀬の手が湿布越しに頬に触れる。
……痛い。
一ノ瀬の暗い表情は変わらない。
また、ごめん。と謝ってくる。そして俺の胸に顔を寄せる。
………。
暫くして顔を上げた一ノ瀬はまた口を重ねてきた。だが今回のキスは先程までの重ねるだけのキスじゃない。直ぐに口を開いて舌を絡め合わせる。
その最中にお互いに服を脱がせあって、下着だけの格好に。
そして下着越しに俺のを触ってくる。
軽くさするくらいのタッチだが、反応してしまう。
口を離すと透明な糸が引く。
そして一ノ瀬は俺の下着を下ろして、直に触った。優しく俺のを握って上下にさする。
「…口でしていい?」
そう問われて俺は頷く。一ノ瀬は軽く微笑むと顔を俺のソレに近づける
口を大きく開けて俺のを咥えた。
たまに舐めたりして味わっているよう。
それに応じて質量が増し固くなっていく。
「…ぅ…っ!……はぁ…。」
「…固くなってきたね。」
興奮してきたのか、一ノ瀬の息が少し上がっているようにも見える。
「私のも舐めて?」
その言葉に今度は一ノ瀬を下にさせ、俺も下着越しに指を滑らせると、もう既に濡れていた。
下着の中に突っ込んで指で刺激していくと更に濡れていく。邪魔な下着を取り払い、足を開き、動かす指を二本沈める。出し入れする指をどんどん激しいものにかえていく。
チャプチャプッという音。どんどんと液が分泌され指に絡みつく。
「…アッ、アッ…んぁっ…!」
グチュグチュグチュグチュッ
「…ああっ!…ンッ…はげし……っあっあぁっ…!」
いやらしい液体がシーツまで下り、シミになっていく。
「…んああっ…ハァっ…あっあっあんっ!」
チュポンッと音を立てて指を抜き、今度は顔を秘部へ寄せ、舌を這わせた。