第15章 俺俺少女と図書委員長 2
「麻宮さん‼︎」
水室さんが私に話しかけてきた。
苦手なんだけど…
「何?」
「へへん‼︎実は、俺…
千陽先輩と付き合うことになったんだ〜」
…え?
「千陽先輩ってかっこいいよね〜」
水室さんがキラキラとした目で、千陽先輩のいる北校舎の方を見て言った。
「…なんで知っているの?」
千陽先輩はきっと私以外には男子ってことは言ってないはずなのに…。
なんで…?
「さあ?なんでだろ。」
水室さんはキュッと口角を上げて笑って言った。
「千陽先輩はあんたのこと、『アソビ』って言ってたけどね〜」