第15章 俺俺少女と図書委員長 2
「俺と付き合ってくれるなんて♡うれしすぎィ〜」
水室葉月は僕の腕に自分の腕を組んで、胸を押し付けながら笑いかけてくる。
…気持ち
よくないッ‼︎
「水室葉月。離れろ。」
「ひっでぇ⁉︎俺にそんなこと言っちゃっていいの⁇」
むうううっとした顔で睨んでくる。
「葉月♡ってよ・ん・で♡」
「…」
「呼んで。」
「葉月…」
うーん。微妙だな〜と言いながら葉月は首を傾げた。
本当なら、コイツとは関わりたくない。
めんどくさいし。
でも、
『千陽くんなんだろ?』
…バラされたくない。
僕の苦労が水の泡になるし、何より、
実音と離れたくない。