第11章 『デート』
待ち合わせはあの本屋だ。
僕が実音に無理矢理付き合わされた日曜日。
あの日はめんどうだったが、少し楽しかったことを覚えている。
しかし、
「おっそい。」
実音との約束は9:00だった。
でも、今は9:30だ。
…
事故にでもあったのか⁉︎
そう思うとなんだかソワソワする。
「早く来いよ…」
そんなことを考えていると、
「すみませ〜ん‼︎」
実音がやっと来た。
実音の格好は、
細身のジーンズ、
レースがついた白いチュニック、
可愛いピンクのネックレス、
そして、
髪を下ろしていた。
…
可愛い。
いつもと雰囲気が違う。
なんか急にドキドキしてきた…