第9章 私の事、好きですか?
心の中がモヤモヤする。
あー。
もう。
これじゃ、仕事に集中出来ないじゃん‼︎
…
…
千陽先輩の髪が風になびいている。
こう、遠くから見ると本当に女子に見える。
でも、千陽先輩は…
『男の子』
なんだよね…。
これならもう、告白して早くフられた方が…
その方が私も千陽先輩にも楽かもしれない。
どうせ、図書館には2人だけ…
「千陽先輩…好きです。
私のこと、好きですか?」
千陽先輩の顔が赤くなっているのがわかった。
その意味は…何?
「実音…僕は、…」
「わぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「な、なんだよ⁉︎」
「言わないでください‼︎
じゃないと私、私、死んじゃうぅ〜‼︎」
「はぁ⁉︎」
顔が熱い。
私
私
『告白』したんだ。