第2章 Xeno~偏西風~
カチャ…カチャ…と音がし、
ゆっくりと暴いていく。
しかし寸前で手が止まる…
「……」
「やめておくか…?」
アヤセの戸惑う顔があった。
「い、いえ…!
そ、その…少し照明を落とせますか…?」
少しゼノ驚くも、
クスリと笑い「ああ」と一言返した。
そして照明が落とされ、
ゼノのソレがすべて暴かれた。
アヤセは目を瞑りながら
そっと先端に唇を寄せた…
その瞬間、
ゼノの体が少しだけピクリ…と反応した。
(もしかしてゼノ様…気持ちいいのかな…)
よくわからないながらも
アヤセは必死でゼノのソレを愛していく。
舌先でつつ…と先端を撫でる。
あまり見ないようにしながら
舌先でその形を確かめるように
這わして行く…
一通りその形を確かめると
先端を唇に含んだ…
その瞬間、ゼノの手が
アヤセの後頭部に添えられた。
「んっ…」
優しく添えられた手は
アヤセの頭を
ゆっくり押したり引いたりし始める…
その手に導かれるままに
アヤセはゼノのソレを愛してゆく…。
「んっ…んっ…」
見下ろす景色がどうにも官能的だった。
小さくぷっくりとした赤い唇が
男の雄々しいそれを食んでいる。
(想像以上の眺めだな…
すぐに余裕なんてなくなりそうだ…)
拙い愛し方がまたよかった。
「アヤセ…」
「…?」
「もういい。」
そう言ってゼノは
アヤセの口から己を引き出した。
「…っ、ダメです…!
まだゼノ様…こんなで…苦しそうです!」
(苦しそう…か。)
愛おしくて笑みがこぼれる。
「しかしこれ以上は汚れてしまうからな…
またあとで…」
「…聞いたことはあるんです。」
「何をだ?」
「そ、その…く、口の中に…出すと…」
「!」
「だから…そうしてください…」
「……あまり良いものではないぞ?」
「しょ、承知です…」
「そうか…なら…」
アヤセは再びゼノはそれを口に含んだ。