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【100プリ】*Lovers Birthday*

第2章 Xeno~偏西風~


ゼノの指が糸を引きながら
アヤセの蜜壺から出てきた。

「……っ!」

出ていく感覚にも体が反応してしまった。

はぁはぁと呼吸が乱れる。

ゼノが顔を寄せる…

「愛おしくて…愛おしくて…」

指が顎のラインをすべる。

「食べてしまいたいな…」

甘く落ちる言葉…

「もう…ゼノ…様…んっ…」

すると撫でていた指が
アヤセの口の中へと入ってきた。

その指が口内を掻き乱す。

「んっ…んっ…」

「可愛らしい口だな…」

野性的な熱を孕んだ瞳がその姿を見下ろす。

ゼノの指に絡むアヤセの唾液は
先ほどの愛液によく似ていた。

「ぅん…」

ふとゼノはアヤセの耳に口を寄せた。

そして…

「その口で…俺を愛することは出来るか?」

低く囁かれた言葉。

「…っ!」

その意味に気付いた瞬間、顔が赤くなる。

「その反応は意味がわかったのだな…」

そういってゼノは口から指を抜いた。

「…そ、その…ゼノ様…」

「なんだ?」

「それを知ってはいるのですが…
したことが…なくて…」

真っ赤に染まった顔を俯かせた
アヤセが絞り出すような
か細い声で答えた。

「…そうか。」

するとゼノはアヤセの手をとった。

「?……っ!!」

そしてその手を
熱くなった自身へと持っていったのだ。

「ゼ…ゼノ様…すごい…」

「お前がこうさせたのだ。」

「…っ!」

「無理ならしなくてもいい。
ただ少しずつでいい。慣れていけ…」

「ん…はい…」

アヤセはその手を少し動かす。

それはとても硬く、とても熱かった…

自身の内側でゾクリと
何かが沸き上がってくるのがわかった。

「はぁ…」

顔を艶やかに赤くした
アヤセが吐息をもらす…

そして…

アヤセは
ゆっくりと座席から立ち上がると…

「ゼノ様…こちらに…」

「ああ。だが、無理はするな…」

「はい…」

座席に座ったゼノ前にしゃがみこむと、
そのベルトに手をかけた。



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