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【100プリ】*Lovers Birthday*

第2章 Xeno~偏西風~


「アヤセ…」

ゼノが手を差し出した。

「え…はい…」

ゼノの手に手を重ねる。

その瞬間…

「あっ…!」

ぐいっと引っ張られ、
ゼノの膝の上に横座りになった。

「早く触れたくて堪らないのは…
私だけか…?」

熱い視線が間近になり、
体の熱が一気に灯る。

「…っ…わ、わたしも…で、す…んっ…」

言い終わらないうちに
ゼノはアヤセに口づけを落とす。

重ね合わせるだけの口づけは
そのうちに何度も角度を変えながら
啄むように、確かめるように
アヤセの唇に甘く噛みつく。

それだけでアヤセは
体の力が抜けそうになりながらも
一生懸命ゼノの口付けを受け止めた。

そのうち唇を舌でそっとなぞられ、
アヤセは少し肩を揺らした。

「…っ……」

その瞬間…

それが合図だったとばかりに
ゼノの舌が滑り込んできた。

「ん…っ…!」


会いたいのに会えない、
そんな想いが募っていたせいか、

アヤセの体の熱はどんどん増してゆく。 


舌を絡め取られ、
ますます体の力は抜けていく。

(体が…!)

アヤセのその状態を
ゼノもわかっていたが、
止めることはできない。

想いはアヤセと一緒だった。

「ぅん…っ…はぁ…」

愛し合う甘い音は
機内を満たし、二人の耳に響く。

その音がまた感情を昂らせる。

「はぁ…ぁっ…ん…っ…!」

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