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【100プリ】*Lovers Birthday*

第1章 Sid~極上の女~


そして謁見の間の控え室へと向かった。

入るとアランがすでにいた。

「よお。あ、誕生日おめでとう。」

「あ、ありがとう。
あの、アラン、昨日もいろいろありがとう。」

「どういたしまして…
てゆうかお前、体大丈夫かよ。」

アランが悪戯に笑いながら聞いてきた。

「えっ…!」

そういえば全身が筋肉痛のような感じがする。

けど、恥ずかしくて

「だっ大丈夫だよ…!」

と返した。


すると…

ガチャ…

扉が開き入ってきたのは、
礼服を着たシドだった。

「えっ!シド…?」

「教育係からお前の
エスコートを仰せつかった。
ったく堅苦しいのは
ごめんだっつてんのに。」

「なんだよ俺は邪魔者じゃんか。」

アランが少しむくれて話す。

「あっ、おい、浮気相手!」

「何だよ、それ。」

「昨日は世話になったな。」

「え…?あぁ、まぁ。」

「だいぶ派手なことやってくれたな。」

アランが一瞬分からない顔をするも、
あぁあれね…とばかりに微笑む。

「……プリンセスの恋人探しの報酬…だな。」

アランがフッと笑う。

「ったく、いつからそんな図太く
なったんだよ。」

「さぁな。
こいつのことあんなほっといた罰。」

「…………」

シドが絶句してアランを見ている。

「あー恐ろしー。
いつからそんなこと言えるように
なったんだか。」

なんのことだろう。

不思議に思って聞こうとすると時間になった。

「行くぞ。」

そう言って、
シドは私の手を後ろから掬い上げた。

「あっ…」

こんな少し強引なところも実は好き。

いろいろ聞きたかったけど、
それよりも胸の高鳴りが私を凌駕する。

ドキドキしながら謁見の間へと向かった。


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