第2章 プロローグ

彼は天使と出会ってとても幸せな気持ちでいっぱいになりました。
離れたくないと思いました。
ただ、傍にいることを願いました。

ですがそんな単純な願いさえも、彼には許されなかったのです。
彼に一つの任務がくだりました。

ある村にある、魔晄炉の調査です。

この調査を、神羅が最重要事項と捉えず、彼と英雄・・・・ソルジャークラス・１stの二人を差し向けることがなかったら・・・・・彼の運命はいくらか変わっていたかもしれません。

誰も予見することなど不可能でした。これから彼の身に降りかかる悲劇を・・・・・

この事件は彼の尊敬していた一人の英雄が引き起こしたものでした。
ですがその英雄すら・・・・・運命に翻弄されていたのです。

英雄は自信の出生を知りませんでした。
その時、英雄の友であり・・・・・男の救おうとしていた友と再会します。

その時、英雄は自信の出生に疑念を持ち始めます。
男と友は、悲惨なプロジェクトにより生み出されたものでした。ならば英雄はどうやって生まれたのだろう？と。
彼らよりも強い俺はどうやって？

その答えこそがその地にあったのです。
その地には神羅屋敷と呼ばれる古びた大邸宅がありました。
そしてそこには、数十年前からひそかに、おぞましい計画の中心が・・・・・

それを知った英雄の、疑惑と戦慄は膨らみ、弾けます。
炎と、燃え盛る激しい憎悪を噴出させて・・・・

そしてその地の惨劇は幕を開けました。誰もがその業火の中でのたうちまわり、少ない生存者も実験体にされてしまったのです。

彼もまた、実験体の一人と・・・・・