第7章 一人目の闇 ~3~
「今日のボスはすげぇキゲンが悪ぃや… いや、ありゃあキゲンがいいのか?」
このサバクの監獄、コレルプリズンは、サバク以外には何もない場所。
そんな砂漠を行ったり来たりと、あてもなくフラフラと歩く男がいた。
この男がぼそりと呟いた言葉。
男の言うボス…が誰なのかということは、クラウドたちが
いや、バレットが身を持って知る事になるだろう。
そんなことを知る由もない一行は、ちゃくちゃくと、外に出るための情報を集めていった。
どうやら、監獄を抜け出すためには、ボスと呼ばれる人物と話をつけなければならないようだ。
ボスのアジトを探して、一行は砂漠を北東へと進み始めた。