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A Time to Love  (FFⅦ)

第2章 プロローグ


それからぼくは、ルイさんの部屋を訪ねるようになった。親には叱られたが、彼女が何者なのかを知りたい。

毎晩やってくるぼくに、ルイさんはいつも面白い寝物語を聞かせてくれる。

北の極寒の地での出来事や季節外れにりんごの生る木、今にも倒れてしまいそうなロケットのある村・・・・・そして魔晄都市、ミッドガルのことも・・・・・

ぼくは今まで誰にも言えなかったことをルイさんに相談した。

ぼくは昔からソルジャーになりたかった。
カッコよくて、みんなの憧れ。

そのことを、思い切ってルイさんに相談したのだ。

するとその途端にルイさんの顔色は優れなくなった。

どうしたのかと尋ねるが、大丈夫、の返答しかない。

しばらく経つとルイさんは、ぼくに部屋に戻るよう言った。
そして明日の夜もここに来るように・・・・と。

今までぼくは勝手に来ていただけなので、こんな風に呼びだされることはなかった。

その夜は中々寝つけず、次の日も上の空だった。

そして、夜。
ぼくは言われた通りルイさんの部屋に行った。
するといつも通り、優しく迎えてくれた。

「今日の物語はね?」

ルイさんはそこで言葉を切り、そしてぼくに微笑みかけた。

「1人の英雄・・・・ソルジャーの話よ?」
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