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A Time to Love  (FFⅦ)

第5章 一人目の闇



『・・・ここに来るのは初めてかぁ』

ぼそりとルイは呟いた。
ルイの居る場所はワンダースクェアの広場。
デブチョコボがうろついている。

『ルーファウスに聞いてはいたけど・・・やっぱ凄ぇ』

そのまま建物の内部に入ろうとしたルイ。
だが、それはぬいぐるみによって阻まれた。

「ヘイ・ユー!暗い顔してますな~」
『・・・はぁ?』

デブモ―グリに乗った、可愛らしいネコの人形。
おまけに、手にはメガホンを持っている。

「どうですか~? みなさんの未来占うで~」
「明るい未来、ゆかいな未来! あっ、ひさんな未来が出たらかんにんしてや~!」
「あらら、すいません! ボクは、占いマシーンです。名前はケット・シー言います」

怒涛の勢いに、さすがのルイも若干引き気味だ。
頷きながら、返事をすることも不信感を抱くことも忘れている。

『えっと・・・』
「そや!折角やし、お嬢さんの昔されていた仕事でも当てましょか」

ケット・シーはそう言うと、「ほな、いきまっせ!」と意気込んだ。

それから、デブモ―グリが動き出す。
占いをしているのだろう、かなり奇妙な光景だ。

そして、しばらくして手渡されたものを見て、ルイは凍り付いた。

それは、占いの結果などは書かれていなかった。
ルイに手渡された物は一枚の写真。

ルイは腰に下げている、ガンブレードに手をかけた。

『あんた・・・』
「・・・久しぶりですな、ルイさん。いや~、こんな所で会えるとは思っても見ませんでしたわ」
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