第5章 一人目の闇
「まぁ、バレットはいいとして・・・」
ティファはそう言いつつ、クラウドたちに向き直る。
「セフィロスが来てるかもしれないから気をつけなくちゃね」
その言葉にクラウド、エアリス・・・
一行は同意するようにうなずく。
「ルイもね!!」
『わかってるってーの!!んなに信用ねぇかよ』
エアリスに念を押され、不機嫌そうに怒鳴り返したルイ。
「どうする、一人で回るか?」
『・・・ああ、そうする。少し考えたいことがあるんでな』
クラウドが、子供と話すように柔らかな口調となる。
そんな様子にルイは気づくことなく、冷静に返事を返した。
『じゃあな。用があればPHSにでも連絡してくれ』
自分専用のPHSを振りながら、ルイはその場を後にする。
それに続いて、全員がそれぞれ目当ての場所に去って行った。