• テキストサイズ

A Time to Love  (FFⅦ)

第5章 一人目の闇


『すげぇ・・・』

ルイは目の前に広がっている世界に感嘆の声をあげていた。神羅に生まれた時から居たが、このゴールドソーサーには行ったことがなかったのだ。正確に言えば、連れて行ってもらったことがなかった。ルイは実の父親が誰なのかは知らないが、養父はいる。・・・とは言っても、その養父に問題があるのだが・・・

「来たことがなかったのか?」
『まぁな・・・興味もなかったし』

そうは言うが、ルイの瞳は尋常じゃないくらい輝いていた。まるで新しいおもちゃを与えてもらった子供のようだ。

「チケット代は少し高かったな」
『そうだな』
「折角だから遊んで来たらどうだ?」
『いいのか!?』

パアアっと嬉しそうにさらに目を輝かせる。そんなルイの様子にクラウドは目を細めた。


そんないい雰囲気の二人をニヤニヤと見守る二人がいた。

「ねぇ、ティファ」
「なあに?」
「・・・あの二人・・・いい感じよね」
「そうよね、あんなに楽しそうなクラウド初めて見る」
「ルイって意外と子供っぽいね」
「そうね」

ルイはデブチョコボをバシバシと叩いたり(無論、手加減はしてある)、楽しそうに歩き回っている。

/ 62ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp