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A Time to Love  (FFⅦ)

第5章 一人目の闇


「神羅の軍? いったいの何のために!?」

クラウドがそう聞くと、それにはバレットではなくルイが答えた。

『魔晄炉での爆発事故を押し付けたんだよ。うまいこと、反対派のしわざだとか言ってな』
「ひどいっ!」

ティファが声をあげたが、バレットは淡々と言い進める。

「ああ、たしかにな。でもよ、オレは神羅以上に自分を許せなかったんだ。オレさえ魔晄炉に賛成しなければ・・・」
『…仕方ねぇだろ。神羅には口のうまいやつが山ほどいんだ』

冷静にそう言い切ったルイは顔を曇らした。

『すまねぇ…神羅だった奴に言われたかねぇよな』
「いや、いいんだ。お前は悪くねぇ」

バレットはルイに声をかけたが、ルイの表情は暗いままだった。

何かを忘れているような気がしてならなかったのだ。
しかし、いくら自分の記憶をたどっても
その忘れたものは出てこない。

その後、ロープウェイ乗り場の係員が声をかけてきた為、ルイは思考を一旦停止させ、ゴールドソーサー行きのロープウェイに乗り込んだ。
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