第5章 一人目の闇
先に進もうとすると、上の方から小鳥の鳴き声が聞こえてきた。
『なんか聞こえねぇ?』
ルイがそう告げると、ティファとエアリスはこくりと頷く。クラウドは、登るか?と三人に尋ねる。
もちろん、好奇心旺盛な三人が首を横に振るはずもなく、クラウド、エアリス、ティファ、ルイの四人で確かめることになった。
最初に着いたのはルイだった。
『・・・』
次についたのはエアリス、ティファ、クラウドの順だ。
「きゃっ、かわいいっ!」
「うん!!・・・かわいいね」
女子三人はきゃあきゃあと大盛り上がり。
だが、クラウドは小鳥の下にある宝・・・フェニックスの尾10枚を取るか取らないかで迷っていた。
「どうするか・・・」
クラウドは考えた末に、三人の視線を感じながらもこう告げた。
「世の中は厳しいからな・・・。お宝はいただく」
もちろん三人が反論を言わないわけもなく・・・
「クラウドったら!チョコボ頭のくせに!」
「クラウド・・・」
『現実みすぎだろ。もっと気楽にいけよ、同類』
ティファ、エアリス、ルイという順に罵倒(?)を浴びせられる。
コカトリスを撃破し、フェニックスの尾10枚を手に入れる。