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A Time to Love  (FFⅦ)

第4章 再会



それからクラウドたちは宿屋に戻った。

クラウドとエアリスは先ほどの事・・・・・これからのこと・・・・・それぞれの事を考えていた。

「フゥ・・・・・。なんだか、つかれちゃったのね。わからないこと・・・・・おおくて・・・・・ちょっとだけ、不安なんだ。ね、クラウド?わたしのこと、どう思ってる?」

クラウドはエアリスの言葉に困ったように顔を歪めた。

「どうもこうもわからないよ」

エアリスは少しだけ寂しそうな顔をした。

「・・・・そうだね。わたしもね、わからないの。自分のこと。わたし、どのへんが古代種なの?古代種ってどこがどうなるの?へんだよね。わからないよ・・・・」

エアリスはそこで笑って見せた。

「はぁ・・・・。どうどうめぐり。こういうのってこたえ、あるのかなあ。むずかしいよね」
「そうだな」

クラウドが相槌を打つと、エアリスは嬉しそうに笑う。

「ルイと話すこと、あるんでしょ?私はさきに休ませてね」

エアリスはそう言うと、自分の部屋に戻って行った。

その頃、ルイは・・・・・

『セフィロス・コピー・・・・・か』

先ほどのクラウドと宝条の会話から導き出した答えを口に出していた。誰が、とは言わない。言うと、自分の目的さえも見失ってしまいそうだからだ。

『・・・・・どうすりゃいいのかね』

そこでルイは彼の顔を思い出した。
そういえば、いつも笑っていた彼は、何も考えていなかったのだろうか?
何も抱えていなかったのだろうか?

きっと、山のように抱えていたものがあったのだろう。
誰にも言わなかっただけで。
気付けなかった。
あんなに近くにいたのに。

『ごめん…ザックス』

ルイは笑っている彼の顔を思い出すと、手で顔を伏せた。

まるで、それ以外の者を拒絶するようにして…
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