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A Time to Love  (FFⅦ)

第4章 再会


神羅にとってはその意志が邪魔だったのだ。意志など必要ない。必要なものは最強の兵器だと・・・・・そう考えたのだ。
彼女はタークスに送り込まれ、過酷な現場で残酷な仕事を受け持つようになったのだ。

ディスティニー・・・・・・まさに神羅が彼女の運命を握ったのだ。

「運命・・・・・いい響きじゃないか」
『私の運命を決める。そういう意味だろう?』

ルイは鼻で笑った。
しかし宝条はルイではなく、クラウドに目を向ける。

「クラウドくん、君は何かに呼ばれているという感じがしたことはないかな?
または、どうしてもある場所に行かなくてはならないという気持ちになるとか・・・・・・」

クラウドは宝条のその言葉に声を荒げる。

「俺はセフィロスがいる場所ならどこへでも行く!あいつを倒すために!決着をつけるためにな!」

宝条はその言葉に嬉しそうに笑った。

「なるほど・・・・・・これはイケるかもしれないな。ソルジャーか・・・・・クックックッ。ん、私の実験のサンプルにならんか?」

クラウドは剣を抜こうとする。その行動を宝条は可笑しそうに見つめる。

「ん・・・・・なんだ?剣でもぬくか?」

今にも振り下ろしそうな剣を止めたのは、レッドⅩⅢの声だった。

「ゼェゼェ・・・・・やめろ、クラウド」

宝条はなおも可笑しそうに喉を鳴らす。

ルイはそんな宝条の喉を裂いてやろうかと考えていたが、エアリスがそれを制した。

「クックックッ・・・・・・おや、ときにきみは・・・・・古代種の娘ではないか」

宝条はエアリスに初めて気が付いたようだ。

「わたし、エアリス。名前くらい覚えなさいよ。ねえ、宝条博士教えてほしいの。わたし、自分が古代種なのは知っている。母さんから聞いたから」

エアリスの言葉に宝条は興味を示す。

「母さん?ああ、イファルナか。元気にしてるのか?」
「知らないの?死んじゃったよ」
「・・・・・・そうか」

宝条は少しだけ顔を曇らした。それが、自分の実験サンプルを失った悲しみか、人としての悲しみなのかは判断できない。

「・・・・・・ねえ、博士。ジェノバは古代種なの?セフィロスは古代種なの?わたしと同じ血、流れてるの?」

エアリスが質問を次々に投げかけるが、宝条は何かを考えているようで答えない。

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