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A Time to Love  (FFⅦ)

第4章 再会


ルイは少し悲しそうに視線をそらしたが、エアリスは優しくルイの手を握った。

「ねぇ・・・・後で   のこと・・・・話さない?」
『!?』

エアリスは声には出さずに彼の名前を言った。
無論、ルイの親友であり、エアリスの初恋の相手であったザックスのことだ。

『あまりアイツの話はしたくないんだがな・・・。
アンタが言うなら仕方がない』

ルイは微笑んだ。

「ね?クラウド・・・・いいでしょ?」

エアリスの問いかけに、クラウドは迷う素振りを見せたが・・・・・

「わかった。小休止の後、出発する」

とすんなり了承してくれた。

「あまり、遠くへは行くな」

ただし、しっかりと注意を受けた。

「やったね、ルイ、ティファ」
「およぎにいっちゃおうかな」

エアリスとティファは嬉しそうに歩いて行った。
ルイもそれについていこうとすると、クラウドに呼びとめられる。

「後で話がある」
『・・・言っておくが、私とアンタは初対面だ』
「それでも、あんたの名前は聞いたことがある」
『・・・そうだろうな』

ルイの顔が、一瞬深い悲しみに染まった。
だが、すぐに素の表情に戻りそのまま立ち去ろうとする。
が、一旦振り返り、ニヤリと笑ってこう言った。

『クラウド、クールな顔が崩れてるぜ?なに想像したんだ?』

クラウドが反論を返す前に、ルイは走り去っていった。

「なんだ?あの女・・・」
「私も彼女の名前は聞いたことがある」

不審そうなバレットに対し、レッドⅩⅢはクラウドにそう言った。

「一人の実験体の名だ。どうなったかは分からんが、まさか生きていたとはな」
「それって・・・」
「さぁな。だが、彼女は確実に神羅の手先ではないだろう」

レッドⅩⅢの言葉に、バレットは言葉を詰まらせた。
しかし、クラウドの心にはもやがかかったままだった。
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