第3章 行く先には・・・・・
ルイは武器であるガンブレードに手を伸ばし、腰から引き抜いた。そしてその切っ先をセフィロスに向ける。
『あなたには死んでいて欲しかった。なぜ生きて…』
ルイはそこまで言うと、少し微笑み自分自身で発した言葉を笑った。
『違うわね。あなたはセフィロスではない。ただのコピー…』
そこで機関室に何者かが入ってくる。
ルイは驚き、後ろを振り返ると
若い青年・・・・クラウドといかつい顔をした男と赤い獣がいた。
「セフィロス!生きていたんだな!」
そんなクラウドの言葉にセフィロスは感情のこもらない声で返答する。
「…だれだ」
「俺を忘れたっていうのか!俺はクラウドだ!」
ルイはその言葉に体をひきつらせた。
クラウド。
クラウド・ストライフ。
ルイは彼を知っていた。
ザックスが言っていたのだ。
同じ田舎から出てきた友達が出来た、と。
その時に聞いた友達の名前こそがクラウド。
「クラウド・・・・・」
「セフィロス!何を考えている!何をするつもりだ!」
そんなクラウドにセフィロスは呟くようにして言った。
「…時は…満ちた…」
「何!?何を言ってるんだ!?もっと・・・・・」
セフィロスが呟くや否や、
とてつもなく不気味な物体…ジェノバ・BIRTHが襲いかかってきた。
三人はジェノバ・BIRTHを撃破した。
するとそこにはジェノバの腕が残されていた。
「これは神羅ビルから消えた・・・・」
赤い獣・・・・・レッドⅩⅢは呟いた。
「ジェノバだ。ジェノバの腕だ」
続いてクラウドもそう言う。そこにいかつい男・・・・バレットが
「ジェノバを・・・・・・こんなものを持ち歩いているのか?」
と言う。
「やっぱりセフィロスだった」
クラウドがそう独り言のように言った。
そこにルイが…
『当り前だ。あの男が死ぬはずがない』
そんなルイを三人が見る。
ルイは微笑むとガンブレードを腰に戻した。
『はじめまして。私は元タークスのルイ・レオニカルだ』
そんなルイをクラウドは見る。
「どういうつもりだ?何が目的で・・・・・」
『私の目的はクラウド…あなたを見つけること』
その言葉に三人は身構えた。