第3章 行く先には・・・・・
『この世界を救えるのは…セフィロスを止めることが出来るのは…あなたしかいない』
ルイはそう言うとクラウドに手を差し出した。
『最初から信用しろとは言わない。だが、私はあなたをさがしていた』
「何がいいたい!?何がどうなっているんだ!?」
クラウドはルイに向かって怒鳴る。
が、ルイは至って冷静だ。
『一旦きちんと整理をしてみたらどうだ?』
だが整理をしている最中にアナウンスが鳴り響く。
「接岸作業員 コスタ・デル・ソル入港5分前接岸準備を開始せよ」
ルイは肩をすくめるとぶっきらぼうに言い放った。
『あんたら…一般兵として潜入してたんだろ?なら早く持ち場に戻ることだな。私はルーファウスに見つかると厄介この上ない…』
ルイはそう言って去って行く。だがその途中、振り返りクラウドに言った。
『ああ…言い忘れていたが…私は、あなたについていく。あなたの旅に私も同行させてもらうことにする』
ルイは今度こそ立ち去った。
「何だァ?あの女」
「とりあえず隠れるとしよう」
バレットとレッドⅩⅢが立ち去った中、クラウドは一人残っていた。
「生きていた・・・・セフィロスが・・・・約束の地・・・・本当にあるのか・・・・?」
クラウドは不思議でたまらなかった。
何故セフィロスが俺を覚えていなかったのか、何故俺達の前に姿を現したのか・・・・
そして、
「ルイ・レオニカル・・・・どこかで会ったことが・・・・」
一番気になっていたのはルイの事だった。
見ず知らずの相手に探していたと言われ、旅に同行するとまで言われた。
いや・・・・見ず知らずではないのかも知れない。
しかし思い出せないのだ。彼女の事を思い出そうとすると、頭が割れる様に痛くなる。
クラウドはそこで思い出すのをやめた。