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A Time to Love  (FFⅦ)

第3章 行く先には・・・・・



結局決めることの出来ないままバイクをおし、歩いていく。

タークスとしての功績は華々しいものではあるが、顔はほとんどの者には知られておらず、このように自由に行き来することはできる。が、新社長・・・・・ルーファウスが居るとなるとルイにとって話は別問題だ。

『ぜってぇ見つからねえようにしねぇとな・・・・・・』

ルイはルーファウスの婚約者。だがそれはルイが了承しているわけではなかった。
幼馴染として信頼はしている。
しかし、ルイにとってどうしてもルーファウスを許せない出来事があった。

ルーファウスが悪かったわけではない。
誰かが悪かったわけではない。

だからこそ、ルイは許せなかったのだ。

『早いトコ行き先決めねェと・・・・』

そんな時、横切った兵士たちから妙な噂を聞いた。

「黒マントの男が街をうろついてるのに発見できないんだ」

ルイはその言葉に立ち止った。
頭の中では黒マントという単語が渦を巻いている。

『セフィ・・・・ロス?』

ルイがその言葉を発した。その時、一人の兵士がルイの方を向いた。

だがルイは気付かずそのまま立ち去って行った。

その兵士はヘルメットを取り、ルイの後ろ姿を見た。

その兵士は、金髪で青い魔晄色の瞳、端正な顔立ちをしている。

彼の名前はクラウド・ストライフ。
ザックスのバスターソードを受け継いだ青年。
星を巡る戦いに首を突っ込んだお尋ね者。

そして彼は、ルイと同じようにセフィロスの存在を知っていたのだった。
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