• テキストサイズ

【刀剣乱舞】もしも刀剣男士と生活したら R-18

第24章 扇子とあの子



「あの扇子から、僕と同じ復讐の匂いがする……あなたは何故そこまであれを大事にするの」

「折角の貰い物だから…でも、捨てた方がいいなら捨てようかな……」

「小夜の言うことはだいたい当たります」

宗三さんにもそう言われたらもう捨てるしかないじゃないか

そう思って扇子が置いてある所に移動して、扇子に触れようとしたら、いきなり脳内に誰かの記憶が溢れ出す。

ジリジリと火花も散る

「な、なにこれ……熱っ」

「主君早くそれを置いて離れてください!」

秋田くんの張り上げた声に即座に反応して手を離した。

パタリと畳に扇子が落ち、火花も無くなって、貰った時の扇子の色が消え去り、ドス黒く変色していた。


「あるじさん大丈夫?火傷してない?」

「……大丈夫、です」

なにこれこわすぎ

バタバタと何人か走ってくる音が聞こえ、開け放たれた襖からにっかりさんと石切丸さんが入ってきた。

「これはまた凄いものを持っているんだね」

「それは僕が預かるよ…これはどこで手に入れたのかな?」

「雑貨屋の主人から貰いました。でもそれ、私の友人が持ってたやつだった…記憶が流れて、思い出した、あの子の扇子。亡くなった子の扇子だ」

石切丸さんの問いにそう答えると驚いている。

「主、これはすごい復讐の念を込められている」

「そんな、なんで」

「わからないけど、とりあえず処分するよ。君が持っていてはいけないしこの本丸にあってもいけないからね」

「……お願いします」

にっかりさんにそういわれ、彼らに任せることにした。

/ 455ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp