第114章 嬉々たる
「主、少し良いですか?」
声の主、数珠丸さんの声が聞こえ部屋招き入れる
「加州さんが呼んでました。今から行きましょう」
その言葉に頷き、清光くんの元へ行くとネイルキットが用意されていた
「やっと来た。そこ座って」
言われるがまま清光くんの前に座る
「俺好みでデコっちゃっていい?」
「うん、お任せする」
特にこだわりがない私は全ておまかせすることにした
数珠丸さんも興味津々に横に座りじっと見ている
「加州さんは本当にお洒落ですね」
「数珠丸さん!?いきなり何、そんなこと言われたの初めてなんだけど」
「前から思っていたんですよ。やっとお伝えすることができました」
満足そうにはにかむ数珠丸さんはじっと工程を見ていた
数珠丸さんの性格があまり掴めていないから清光くんとのやり取りを見て意外と面白い刀なのかもと思った
それからネイルも終わり、安定がきて爪を見て可愛いねと言ってくれた