第23章 演技が上手いと怖いときがある
「気を病まないでください。霊力が低下してしまいます。霊力が全てなくなってしまうと、僕達は刀に戻ってしまいます」
宗三さんの一言にハッとした。
刀に戻る………こうして話すことも出来ない
やだそんなの無理だ
一人になるのは嫌だ
「どう、すれば、どうすれば、戻りますか……」
「そうですねぇ、とりあえずこの部屋にいれば大丈夫でしょう。それから気を病んでしまうことはいけませんよ。敵にも見つかってしまいますし…結界も弱くなる」
敵に見つかる、結界も弱くなる。
もし敵が来たら霊力が弱まってる結界は突破されて簡単に雪崩こまれる。
刀剣男士の力も弱くなってるし下手したら殲滅される。
彼のその言葉にそういう考えが浮かんできて背中に汗が伝った。
「大将!お菓子持ってきたから食べようぜ!」
「ボクも一緒だよ!」
明るい声がしたと思ったら、部屋に厚くんと乱くんとその後に続いて粟田口の短刀達と小夜くんがいた
「おや、小夜も一緒なんですね」
「兄様ここに居たんですね」
いつの間にかテーブルが増やされていて、たくさんのお菓子と飲み物が置かれていた。