第22章 不意打ち
キスは深くなっていき、酸素も足りなくなってきてクラクラし、リップ音を立てて唇が離れた。
「さて、お昼寝はここまでにしましょう。俺は遠征の準備をしてきます」
視界が開け、明るい光に目が入ってきて目がチカチカして、暖かかった温もりも離れて布団の上に寝っ転がったまま、放心状態で部屋を出ていく長谷部さんを見送った。
キスされちった………
長谷部さんにキスされちったよ
不意打ちだし目隠しだし柄にもなくドキドキしちゃったよ
もう日本語元からおかしいのに更におかしいよ
あーもうやだなにイケメンずるい
てかまずなんでこんなにも私の刀剣男士は血気盛んなの
わたしがそうさせてるのか???
いやでも関係持ったりするのって政府の機密事項とかいうの聞いたし…
もうよくわからん
頭の中で疑問が浮かんでは消えを繰り返していると、窓を開けていたらしく心地よい風が頬を撫でた。
風が気持ちいい
この季節のこの雰囲気本当に好きだな
そう思っているとまた睡魔が襲ってきて自然と重いまぶたが閉じていった。