第21章 頼る
それから私と長谷部さんもお茶会に交ぜてもらい、2時間ほど経ち政府から返信が来ていた。
返信にはあの本丸は凍結し、中条悟は消されることはく記憶を抹消され元の世界に戻されることになり、刀剣男士は他の国の本丸へと異動することになったと書かれていた。
怖い思いしたけど、どうかあの刀剣男士たちが幸せでありますようにと願う。
「一段落したようですね。では僕は戻りますね」
宗三さんはそう言って部屋から出て、骨喰くんも鯰尾くんと約束していたことを思い出したと言って部屋から出ていった。
「……主」
長谷部さんと二人きりになり、どうしようかとお茶を飲みながら脳内で葛藤していると彼が話しかけてきた。
「主は、俺のことが嫌いですか?」
「ん゛、ごほっ、ごほっ……えっ!?何で、ですか?」
衝撃的なことを言われ、飲んでいたお茶を誤って器官にいれてしまう。
するとすかさず目の前にいた彼が視界から消え、背中をさすってくれていた。
「主はなかなか俺と目を合わせてくれない。全て自分でやろうとするので、俺のことが嫌いなのかと」
「嫌いなんてそんなこと絶対ないです………えっと、あの、迷惑かけてすぎてないかとか、元々の性格で、自然といろいろ考えちゃって…人と目を合わせるのも苦手で……」
「主は頼るということをもっとして構わないんですよ。といっても難しいと思いますけど」
「長谷部さんには感謝してます。長谷部さんの言うとおり頼るっていうのが難しくて…なんでも自分で解決しようとして生きてきたから、慣れていなくて」
そういって彼の方を向くと困った様に笑っていた。