第18章 宴も酣
粟田口のところへ行くと一期さんがベロンベロンになっているではないか。
「もう、無理です。これ以上は」
「一兄何を言っているの?早く飲んでよ」
「俺っちのも飲んでくれ」
弟達こえー
乱くんと薬研に関しては一期を確実に潰そうとしている……
「一期さんが死にそうだよ~。私が変わりに飲んであげる」
そう言って二人の持っているグラスを分取って一気に流し込む。
あ、やばい、これワインとハイボールじゃね?
ちゃんぽんいっちゃったわ
そう思いながらふらつく足取りで、畳に座り込むと短刀たちは拍手してきた。
「す、すごいです!主様!」
「兄弟よりも飲みっぷりがいいなんて、恐ろしいな」
「主君、大丈夫ですか?目が虚ろですけど」
「うん、大丈夫だよ、秋田くんもたくさん飲んでね」
私はそう言い切り、持っていたグラス一杯をまた流し込むと、今度は度数が高すぎた酒だったのか酔いが回りすぎて、サングラスをしている視界よりも暗い視界が目に入りプツリと意識が途切れ畳に倒れ込んだ。
畳に倒れ込む瞬間、ガシャガシャと散らばった瓶に体が当たったのか、瓶同士も当たったのか派手な音を立てていたのが最後に聞こえた。