第2章 現実逃避したい
清光くんの言葉と刀剣男士達の反応に私は意味がわからなくなった。
「ごめんね、私馬鹿だからもう一回言ってくれる?」
「だから、主の帰る場所はここでしょ?」
「私が、帰る場所はここ?ここって本丸?」
「それ以外に何があるのかな?」
「石切丸さんまで……明日も仕事なのに…やばいよ、上司に怒鳴られる」
「仕事?主の仕事は俺達と歴史修正主義者を阻止することでしょ?」
清光くんが詳しく説明してくれたが、全くもって理解ができない。
この私が画面の中に入って、いきなり審神者になって歴史修正主義者と戦えなんて現実味がなさすぎる。
ゲームやっているから審神者ではあるが、まず画面の中に入るなんて意味わからないし、その上で本丸で生活しろと言われてるようなものでもうキャパオーバー。
「清光くん、ごめん、説明してくれてありがたいけど一回寝かせて。ガチで一回寝ないと無理かも。おやすみなさい」
私は言うだけ言って他の部屋があるだろうと思い廊下に出た。
少し行ったところに部屋が何部屋かあり、一番近いところに入ってみることにした。
見たところ何も変わらない普通の和室だ。押し入れを開けるとありがたいことに布団が一式あって、布団を敷いて横になると眠気が来てすぐに寝ることが出来た。