第109章 突撃本丸訪問
数時間経ち物語も終わり私はガチ泣きしている
「こんなの、こんなのないよぉ」
「大丈夫だよ、これは一応芝居だよ……にしてもこれはないよね」
「大丈夫じゃない、全然良くないよ…」
「ちょっと待って、どこ行くの?」
突然立ち上がった私に彼は声をかける
「ご本人様の所行ってくるだけ…しんどいむり」
「そっか、わかった。僕もこれでは格好つかないから部屋に戻るね」
光忠も目元が赤い
私は走って宗近のいる部屋へ駆け込むと、既に清光くんとまんばちゃんが抱きついていた
「宗近、無理してない?何か隠し事とかしてない?悩みなら聞くし、裏で何かやろうとしてない?」
「主か、少しゆっくり喋ってくれ。山姥切、首が絞まる。加州、肺が苦しい。主も鳩尾に頭押し付けるのはよしてくれ」
「今日は賑やかですね。三日月殿何かされたのですか?」
「してはいないな……あっ、山姥切の部屋の戸棚に隠された菓子を食べたのがバレたか?」
「三日月っ…俺が写しで悪かった……」
「俺の事もっと頼っていいから、三日月より若いけど、頼って」
「私、もっと頑張るから、どこにも行かないで…」
「はっはっは、俺は愛されているのだな」
「三日月殿、やはり何かされたか」
小狐丸は呆れた口調でいうも三日月は否定する
そりゃそうだろう本人は何もしていないのだから
「いや、本当に心当たりはない。主までもそう言うなら俺が悪い気がしてきたな」