第107章 過去最短
「朝はごめんね、酔いが残ってた」
「主、申し訳ございません。この長谷部、話はしっかり聞くように努めます」
「俺も飲みすぎたみたいだ……」
3人に事情を話して誤解を解き、本題に入った
「主は燭台切のこと嫌いなの?」
「好き。でももう嫌われちゃった……どうしよう、花街行ったって言ってた、甘い香水の香りがした、無理、もう私生きていけない。どうしよう、メンタルヘラる……背中に光忠の顔の彫った方がいい?腕にイニシャルとsince○○LoveForeverって彫った方がいい?」
「主、血迷わないでください!俺は主の味方ですから」
「ならさ、本人にちゃんと説明しないとダメでしょ?」
「……光忠は意外と頑固なところがあるからな…」
「頑固なとこあるのは分かりみが深いよ、伽羅ちゃん……とりあえず話しに行ってくる。3人とも話を聞いてくれてありがとう」
私はもう何を言ってるのか状態だし、解決もしてないけど、とりあえず解散して光忠の部屋へ向かう
「光忠、私だけど、入っていい?」
襖越しに声をかける
「君と話すことなんてないよ」
ゔ、心が折れそう、負けるものか
意を決して襖を開けて部屋の中に入る
「…ごめんなさい、実は……」
光忠は私に背を向けて布団に寝っ転がっている
表情が全く見えないながらも、こんのすけとのやり取りを話す
相槌すら打ってくれないけど、顔も見せてくれないけど背中に向かってこっちを見てって思いながら話終わる
「…なんで誤解されるようなことをするの?」
「それは本当に申し訳ございません」
「もういいよ、もう夜遅いし寝よう」
その言葉に私は光忠の布団に潜り込む