第107章 過去最短
騒がしい厨に日本号と江雪とまんばちゃんが入ってきた
「畑まで声が響いてきたから何かと思ったら主か」
「騒がしいと思ったら主が起きたのですね」
「朝から騒がしいな」
長義が状況説明をする
私は隙を見て厨から飛び出した
とりあえず皆と顔を合わせるのが怖い
馬小屋に来て、井戸の水を汲んで頭から被る
頭を冷やすためとはいえ物理的に頭を冷やした
昨日、話したあと広間に行って次郎さんに飲まされたんだ
そして、光忠のとこに行って結婚しよって言ったような気がするかもしれない………断片的にだけどなんとなく思い出した
何してんだ私は
「大将?大将!!」
声のした方を見ると薬研が走って向かってきた
「何があった!なんでずぶ濡れなんだ」
「…頭冷やしてた………心配かけてごめん」
「馬鹿野郎……早く風呂行ってこないと風邪ひく」
薬研が手を引いて脱衣所まで連れてきて着替えを持ってきてくれた
「頭冷やすのは物理的にしないようにな」
暖かいお風呂に入る
非常にまずい
どうしようかな
まずは正直に話して、それから伽羅ちゃんに謝って、光忠に謝らないと
湯船に浸かりながら懺悔を頭に思い浮かべる
のぼせる前に出て、着替えるとこんのすけが現れた
"審神者様、1週間後、審神者同士のお見合いが開かれます。強制参加となりますので、男性の審神者をお選びください"
いきなり現れて分厚いファイルを渡されこんのすけは消えた
「は?」
脱衣場に私の声が響く
急いで部屋に戻って分厚いファイルをみると
審神者お見合い会
好きなタイプの男性を選び、政府のサイトへ好みの男性の写真の下に書かれたIDを打ち込みお見合いになります
と書かれていた
なに急に、怖いわ
と思いつつもファイルを開く