第107章 過去最短
「大将、飲みすぎだ」
布団へ寝かせ、ぐっすり眠っている佳奈に薬研がそう言い、一期一振と共に部屋を出ていった
翌朝、知らないうちに布団にいた佳奈はパニックに陥った
なんで布団で寝てんの
怖い、まんばちゃんと長義さんと話したあとから記憶ないし
絶対やらかしてる気しかない
そう思っているとそこへ清光と長谷部と伽羅ちゃんが来た
「主、結婚式はいつにするの?」
「結納は何時にしましょうか」
「まて、主と結婚するのは俺だ」
3人とも目が据わっている
結婚?結納?伽羅ちゃんが私と結婚?何言ってるんだろうかこの3人は……頭が痛い
「結婚?結納?なんのこと?伽羅ちゃん、熱ない?てかみんな怖い」
3人が恐ろしすぎて走って部屋から逃げる
そしたら追いかけてくるではないか
「なんでっ、追いかけてくるのーーーー!?!?」
絶叫しながら本丸内を駆け巡る
「誰か助けてーーー!!」
厨から歌仙と光忠と長義さんが顔を出した
「助けて無理、助けて」
「落ち着いて、何があったの」
背の高い光忠の後ろに隠れる
背中を叩きながらやばいやばいと呟く
「「「「主!!」」」
追いかけてきた3人が厨へ入ってきた
「騒がしい!朝からなんなんだ!」
「君達、主を追いかけ回してなんのつもりだ」
長義と歌仙が3人に怒る
「主、何したの?」
光忠が後ろを向いて佳奈と向き合う
「なんか、結婚とか結納とか、伽羅ちゃんと結婚とかもう意味わからないよ……何かした?」
「…あっ………昨日の……」
光忠は主あたる節があるようで口元を抑える
「私は、結婚しない!!するなら、高身長高収入包容力ある何しても許してくれるイケメンがいい!!!!」
3人に叫ぶように言い放つと今度は光忠が悲しそうな顔をした