第102章 特命調査
朝になり、支度をして広間へ向かう
「主!おはよう」
「おはようございます!主君!」
「おはよ、朝から元気だね」
鶴丸は秋田くんを肩車して2人とも挨拶をしてきた
「今日は鶴丸さんと街へ出かける予定なんです!」
「昨日から約束していたからな、主は買ってきて欲しいものはあるかい?」
急に言われて少し考えるも見当たない
「うーん…特にないかな、気をつけて楽しんできてね」
「もちろんだとも、何かあったら一期一振が般若になりかねるからなぁ」
確かに一期さんは怒ったら怖いだろう
そんなことを思いながら広間へ行く
朝ごはんは珍しくパンだった
いつもは大体ご飯に和食みたいな感じなのに今日は違った
「今日の厨番誰?」
誰かが大声で聞くと、鶯丸さんと髭切さんが返事しているのが目に入る
意外すぎる
和だと完全に思っていた二人がまさかのパン派だったとは…と思った束の間、慣れていない当番でお米はお粥にしてしまい、おかずは焦げ、悲惨なことになったと話していてこれはやばいと悟った
「……あの、皆さんの中で自分は料理ができるって自信持てるって言える人は手を挙げて」
私はこれ以上悲惨な厨番を止めるために聞いてみた
するとちらほら手が上がり、厨番は手を挙げている人と組み合わせてやるように伝えた