第102章 特命調査
「なんで謝るの?なにか悪いことでもしてるの?」
私の目を離さずそう聞いてきた
これといって悪いことなどしていない
でも謝る癖が染み付いている私は謝ってしまう
「何もしてないけど……なんとなく謝っておこうと思って」
光忠は歌仙と視線を交わす
「僕と髭切さんの件があってから、避けてるよね…」
「光忠がそう感じてたらごめんなさい。私はそんなことしてるつもりはなかったけど…」
「無意識ってやつかい?主、朝の件は僕も見ていたけど不自然だったよ」
歌仙に朝の件と言われ思い返してみる
多分安定とご飯を食べた事かなと察した
「君は僕の所へ来るかなと思ってたけど、大和守くんと仲良く食べてたし、それはいいんだけど少し期待してたんだ」
「……夢でね、光忠が冷たくて少し怖かったの……だから、ちょっとリンクしちゃった…ごめんなさい、夢でのことなのに」
「…そんなに謝ることは無いよ。ただ、なんでも話して欲しいんだ…些細なことでもいい、主だからって何でも1人で解決しなくていい。例え僕達が付喪神と呼ばれる神としてでも頼ってほしい」
「そうだね。主、なんでもいいんだ、僕達に何かあった時は言ってほしいものだよ」
光忠と歌仙の言葉に少し泣きそうになった
そしてご飯も出来て広間へ向かった