第102章 特命調査
もう辺りは真っ暗だった
少し伸びをしてパソコンから離れた
こんなにパソコンの画面を見続けたのは、前の世界で仕事をしてたとき以来だ
薬研お手製の救急箱に入っていた目薬をさして部屋を出る
少しお腹がすいて台所へ向かう
「主!」
後ろから呼ばれる声がして振り向くと、同田貫さんとその後ろに背の高い男の人が二人立っていた
「さっき出陣から帰ってきた。出陣先で新しい仲間を拾ってきたぜ」
「三名槍が一本。御手杵だ」
「天下三名槍が一本にして、日の本一の呼び声も高い、日本号だ」
えっ嘘
槍2人もきたの!?えっ夢じゃないよね
ぺたぺたと私は自分の顔を触った
「なにしてんだ?」
的確なツッコミをした同田貫さんに夢じゃないよね?と聞いたら笑われた
「俺たちの主は面白いんだな」
「こんな嬢ちゃんが主とは、あんたの所に顕現出来て良かったと思うぜ」
「えっと、私がこの本丸の主の佳奈です。よろしくお願いします。今、出陣している部隊もいるので、歓迎会したいんですけど、終わってから開くのでよろしくお願いします」
そう言って頭を下げるも直ぐに上をむかされた
「あんたはそんな硬っ苦しい挨拶なんてしなくていいよ。主なんだからさ」
御手杵さんは優しいなとすごく思った
笑顔も爽やかでこれはまた現代人みたいだなと思う
「ところであんたはどこか行くんじゃなかったのか?」
日本号さんの問いに、突然の槍が来たことへの衝撃で本来の目的を忘れかけていた
「お腹空いちゃったので台所へ行こうかと」
「俺も腹減ったな、お前らも飯食うか?」
「せっかくだし行こうかな、日本号もいくだろ?」
「あぁ、ここの本丸の奴らにも会わないとな」
なんだかんだ3人は私のあとをついてくることになった