第101章 失言と失態
「あ、弟!」
「…兄者、俺の名前は膝丸だ。今誤魔化して弟と言ったのがよくわかったぞ」
「ごめんね、僕達って名前沢山あるでしょ?だから仕方ないよ……それにしても難しい顔をしてどうしたの?」
髭切が膝丸を見てそう言い、膝丸は事情を話すと髭切はそんなことかと言い、膝丸の兄に対する想いを軽く促し、戦なんだからと部隊に膝丸を入れ込んでくれた
そしてなんだかんだカレーを食べ、身支度をして明日に向けて眠りについた
翌日、普通に寝坊した
目覚ましをかけておいたのに、何故かオフになっているではないか
戻らない時計の針とにらめっこしていると、部屋の襖が開かれた
「主、みんな出陣しちゃったよ」
光忠の声に我に返る
「…あはは、そうだね、もう午後1時だもんね…おかしいな7時に起きるはずだったんだけどなーおかしいなー、時計壊れたのかなー」
「早く着替えて、審神者部屋に行くよ。僕達の本丸の評定がかかってるんでしょ?」
いつになく少し冷たい光忠の口調に私は急いで支度をして、審神者部屋へと向かう