第101章 失言と失態
あれから焼肉の夢は崩れた3人は夕飯の時間まで明日の部隊を考えることにし、審神者部屋へ篭った
「どういう場所かも分からないし……編成難しいよ」
「俺が部隊長を務めるとする。あの監査官が俺に対しての態度が気に食わないから俺でいいか?」
「お願いします。あとは……」
「脇差の方々を入れてみてはどうでしょう。二刀開眼できますよ」
江雪さんのアドバイスに脇差を入れることにした
「仲良い脇差と言ってもにっかりさんと堀川くんと鯰尾くんと骨喰くんしかうちの本丸いないけど、上手くやれそうな刀いる?」
「…兄弟か骨喰だな……青江と鯰尾とたまにタイミングが掴めない時があるな」
その話を聞いて私は刀剣同士でもそういうのがあるんだとふと思った
「堀川くんは遠征部隊に入ってるから、とりあえず骨喰くんでいこう。あと4振か……練度高い方がいいかな…」
「膝丸、三日月、鶯丸、和泉守でどうでしょう。彼らは戦では血気盛んですよ」
「なるほど…江雪さんさすがすぎる…観察眼あるね」
「私は戦いは嫌いですが、彼らの動きを見るのは好きなので」
江雪さんがほとんど部隊を決めてくれたおかげで肩の荷がおりた
それから夕飯の時間になり広間へ向かう途中、運良く骨喰くん、膝丸さん、宗近、鶯丸さん、兼さんに出くわした
「あの!そこの5人!明日まんばちゃんと出陣してください!お願いします!」
「主、いきなりそれは意味がわからないぞ」
「しまった!私の悪い癖が……」
まんばちゃんに突っ込まれ私は冷静になった
「ということは、明日からの特命調査に山姥切殿とちょうど皆で食事へ向かおうとしていた俺たちで出陣ということでいいのか?兄者を差し置いて俺が部隊に入ってもいいものなのか」
ことの詳細を話すと難しい顔をした膝丸さんがそう言う
「お願いします、何でもしますから!」
「何でもしてくるのか?なら夜俺の部屋へ来い。可愛がってあげよう」
「宗近は話をややこしくしないで」
「すまんすまん、冗談だ」
冗談だとか言いつつ目が笑っていない
宗近のこの笑顔は本気で目が笑ってない
恐ろしくて目を逸らした