第101章 失言と失態
「放棄された世界。歴史改変された聚楽第への経路を一時的に開く」
「聚楽第って焼肉屋?叙〇苑みたいなとこのお肉食べれるかな…お腹すいた……今日の夕飯焼肉食べたいな……」
「俺も焼肉賛成だ。今日の厨当番の蜻蛉切にでも話をつけるか」
「………まだ俺が話している途中なんだが……そして聚楽第は焼肉屋ではない……コホン、各本丸は部隊を編成し、1950年の聚楽第、洛外より調査を開始。同時に敵を排除せよ」
放棄された世界………歴史改変されたって、もしかして刀剣男士が殲滅したってこと?
え、普通にやばくね!?
調査を開始して敵を排除せよって下手したらうちの部隊も殲滅されるってことだよね……
「本作戦への参加は任意である……が、政府は戦いの長期化に懸念を示している。実力を示す機会は無駄にしないことだ。なお、本作戦においては監査官が同行し評定する。以上だ、現地で待つ……不満なら反乱を起こしてもいいが……まぁ、無事ではすまないな」
「よし、反乱起こすか」
私の言葉にみんな目を見開いた、と思う
「人の話を聞いていたかな」
「だって、はいそうですか!って言えるわけないよ!あなたは言えるの?まんばちゃん二世くん!!」
「まんばちゃん二世とは何だ…隣の山姥切国広のことか?」
「はっ!口が滑った!嘘です嘘です!」
「主、やばいみたいな顔をしてももう遅いぞ」
「今のは失言ですね」
さっきからやらかしすぎて、もう地に帰りたい
「でも政府の監査官って誰?それによっては私も出陣する」
「政府の監査官は俺だが」
「えっ」
「不満か?なら、反乱を起こしてもいいが、この本丸の評定は不可だな」
「ごめんないいいぃ…私は出陣しませんが…聚楽第へは参加します……いつからですかそれは」
「明日からだ。まぁ今日はせいぜい明日に備えると良い、では」
そしてその人は颯爽と帰っていった