第101章 失言と失態
体を揺さぶられてまだぼーっとする頭を少し覚醒させながら目を開く
「主、起きて」
「……まだ、寝る」
「主、客だ」
清光くんの声とまんばちゃんの声がした
「お客さん?誰に」
目をこすりながら起き上がり詳細を聞いた
どうやら急にそのお客さんが本丸に現れたらしい
不審者すぎて長谷部さんと太郎さんと一期さんが追い返そうとしたところに、清光くんとまんばちゃんがその人から話を聞いてその場をやり過ごしたという
追い返そうとしたメンバーが特殊すぎて笑うしかない
そしてその人は江雪さんと客間にいると言うではないか
私はダッシュで身支度を整えてまんばちゃんと客間へ向かった
「遅くなり大変申し訳ございません!!」
扉を開けてスライディング土下座をキメた
少し頭を上げて様子を伺うとマントを羽織り、顔を隠した人物がいた
え、まんばちゃん!?!?
まんばちゃん二世がいる
マント=まんばちゃんだよ!?
「……そんなに土下座しなくとも…そして今失礼なことを思っているだろう…ここの本丸は面白い所だ。ここの刀剣は不審者には辛辣で審神者はマイペースだとよく分かった」
「す、すみません、本当に申し訳ございません」
私はまた頭を下げた
「頭を上げて下さい、この方は大変面白い方です」
不審者もといまんばちゃん二世の隣にいた江雪さんが私の元へ来て起き上がらせた
「主、俺はこいつと顔を合わせたくない。席を外していいか」
「えっまんばちゃん何で!?無理だよ江雪さんとこの人の3人でなんて死んでも無理!!」
「あなたの失礼度が増しています」
「ごめんなさい!江雪さん、冗談です」
「……話してもいいか?」
まんばちゃん二世が口を開いた