第99章 睡眠は大切
あれから数時間が経ち、 佳奈は起きた
「……すみませんっ」
「よく眠れたか?」
目を開けると鶯丸さんの顔が飛び込んできて、ずっと膝枕をしてくれていたと察する
「お陰様で……もう朝ご飯の時間とっくに過ぎてますよね……本当にごめんなさい」
太陽はもう登りきっていたのか、かなり明るいのが見てとれて私は謝り倒すと、鶯丸さんは気にするなと言ってくれた
「よく眠れたのならそれでいいさ。体を壊してしまっては良くないからな。先程平野が茶を煎れてきてくれた」
そう言って暖かそうな煎茶を渡され、飲むとすごく美味しい
一息ついて朝ごはんを食べに厨へ向かうと、歌仙が平野と五虎退と何かをしている
私に気づいた歌仙さんが挨拶をしてくれた
それに続いて五虎退と平野くんも挨拶して私もそれに返す
「平野くん、お茶ありがとう。美味しかったよ」
「主さまにそう言っていただけると、とても嬉しいです」
そんなやり取りをして鶯丸さんと朝ごはんを食べた
「主、やっと見つけた」
しばらくしてご飯も食べてお茶を飲んで雑談していると髭切さんの声がして、そして光忠もその後ろからきた
「「本当に申し訳ございませんでした!!!」」
2人は私を見ると頭を下げて謝罪をして、私は頭をあげるように言った
「……仲直りしたならそれでいいの!」
「主は寝れなかったんだぞ。燭台切も髭切ももっと考えろ」
私の言葉のあとに鶯丸がぶっ込んでくれた
「寝れなかったの?本当にごめんね…僕主のことが大切なのにこんなんじゃかっこつかないどころかダメな刀だよね」
「主には申し訳ないことをしたよ。ごめんね」
「ううん、大丈夫だから!少し寝たから大丈夫だから!」
必死に伝えると少しほっとした顔を2人はしていた