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【刀剣乱舞】もしも刀剣男士と生活したら R-18

第94章 甘えることも大切



「さだちゃ、はやいよ」

「主よぉ、運動不足なんじゃねーか?」

なんて言われて火がついた

「おにごっこ、わたしがおにやる!貞ちゃんにげてね」

「俺を捕まえられるかな?」

「大将、俺も鬼やるからな!」

「なら俺も鬼だ」

「それじゃ、俺も逃げるか。伊達のよしみだから、貞坊と逃げるぜ」

鬼に厚と骨喰も加わり、他の短刀達と鶴丸は逃げる側に回っておにごっこを始めた

しばらく走っても全然捕まらなくて、子供ながら飽きがきてしまい、長谷部の元に行った

「パパ」

そう言いながらシートを敷いて座ってみていた長谷部にダイブした

「あ、主、危ないですよ……それからパパとは俺のことですか?」

「うん!」

満面の笑みで言うと長谷部から大量の桜が出てくる

「主、そろそろ休憩にしましょう。おやつもありますよ」

宗三が風呂敷からたくさんのお菓子を出していた。

「そうですな、弟達も呼ぶので休憩にしましょうか」

「主や、お茶を飲め。走り回っていたから疲れただろう?」

一期一振は鬼ごっこを止めに行き、三日月はお茶を淹れて渡してくれた
それを飲みながら三日月は口を開く

「主は本当に可愛いな。愛おしい……俺の子にでもなるか?」

「おじーちゃんは、おじーちゃんだから、めっだよ。パパははしぇべさんがいい」

「長谷部はオススメしませんよ、主。江雪兄様がいいと思いますよ」

「どういうことだ宗三」

「そのままの意味ですよ」

長谷部と宗三のやり取りを見ていただいて一期一振が口を開く

「江雪殿より私が主の父上になりますよ」

「いち兄はいち兄だもん、はしぇべさんね、わたしのパパのわかいときにてりゅの、パパははしぇべさん!」

お茶を飲みながら、お菓子を食べてそんなやり取りをした


本当に長谷部さんの顔を見るとお父さんの若い時に似ている
最近わかったことだ
今までなんで分からなかったのかレベルで最近気づいた

懐かしいななんて思う
もう帰ることは出来ないのに
本当の両親は私のこと覚えてないのに

無性に悲しくなってお菓子を片手に持ったまま長谷部さんに抱きついた

「おっと、主、どうされました?」

「パパ……ずっといっしょにいてね」

私はそう言ったら長谷部さんは優しく包み込んでくれた
今だけは甘えてしまおう
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