第93章 本丸パニック
部屋では室内でできる遊びをして何人か飽き始めて、私を抱っこをしては高い高いをしていた
それを見ていた岩融が来て、私を高い高いした挙句くるくると回る
「こわいよっ、いわとーし、こわい、ぐすっ、ごわい゙よ゙おおおおお」
ギャン泣きしたらやっと止まってくれた
振り落とされるかと思った
「岩融さん、小さい子には刺激が強すぎるよ。今剣さんとは違うんだと思う」
石切丸の言葉に納得のしない顔を岩融はしている
「そうであったか、すまんな主。今剣のように喜ぶかと思ったのだが」
「ひっぐ、ぅぅぅ、ごわがっだぁ」
「鼻かんで。泣かないで」
小夜が率先してあやしてなんとか泣き止んだ
「っ、小夜にぃに、あんがと」
「小夜にぃに……主の兄様……いいの?」
「小夜ばっかずるいー!ボクのことも呼んで」
「乱にぃに?」
「かわいいいいいい!!破壊力やばいよっ、主さん可愛すぎ」
佳奈の行動に悶えていると、服やら靴を買いに行ったメンバーが戻ってきた
「あれ、また泣いちゃったの?もう、泣き虫さんだね」
光忠が私のところへ来て頭を撫でた
撫でられるのが気持ちよくてもっと撫でてって言おうとしたら、清光くんが買い物袋を見せてきて私はそっちに向かった
「主に似合うの買ってきたよ。早速着替えようか」
加州が佳奈を抱っこすると部屋を出ようとしたら蜂須賀に呼び止められる
「待て、加州が着替えさせるのか?」
「そうだけど」
「主は女だ」
「言いたいことはわかるけどさ、この状況仕方なく無い?ちゃっちゃと済ませて戻ってくるからさ、安心しなよ。それに、小さい子になんて欲情しないから!」
そのまま言い残して佳奈の部屋へと向かった
「きよみちゅ、仲良くしないとだめだよ」
「わかってるよ、主は心配しなくて大丈夫だからね」
清光は淡々と、買ってきてくれた服に着替えさせてくれた