第12章 ※いいこと
意識が浮かんでうっすら目を開けると、見覚えのない天井が目に映る。
そして口元に手が覆いかぶさってきた。
少し肌寒く感じて目をしっかり開けると、もぞもぞと私の体を手が這う。
「目が覚めたんだね」
何をしてるのって言いたいのに、光忠の手が邪魔して言葉が紡げない。
「いいこと、の続きしよう。君にとってのいいことはこれ、だよね」
口は塞がれたまま、いつの間にか慣らされた中に、手袋をされていない指が入っていて掻き乱され、涙目になりながら抵抗していると口から手が離れた。
「光忠、やめ、んっ」
指は入れられたまま、起こされて唇同士が重なると舌が口の中に入ってきた。
舌の侵入を許すまいと抵抗するも、秘部に入っている指が動いて力が抜け、いとも簡単に私の舌が絡めとられた。
どうしても舌同士が絡まるとビクビクと体が反応してしまう。
互いの呼吸が荒くなりやっと離れた。
「君は敏感なんだね。舌で感じてこんなに濡らして」
耳元で囁かれて身震いする。