第11章 改めて
「親子みたい、腹筋しぬ、はははっだめっ、ほんっと」
「こんな大笑いしてる貴方を初めて見た………」
小夜くんがボソリと言い放つ。
「…衝撃的だった?わたし本当にツボだったの今の」
「ううん、貴方が楽しいならいい」
「さて、準備が整ったから始めよう」
「そうですね。にっかり殿のいう通り始めましょうか」
にっかりさんと鳴狐のお供の狐の言葉で皆席につく。
岩融が乾杯の音頭をとり、私は手元のグラスを一気に流し込んだ。
軽食を食べたあとだというのに何故か余裕でご飯もお酒もケーキも入っていく。
そうか、私安心してなかったんだ。いつもの量食べてると思ってたけど、そんなことなかったらしい。よく良く考えてみると、今まで食べてた物は本当に少量で、全ての食べ物の入っている器の4分の1以下の量しか食べてないことに気づいた。それで満腹になってたなんて知らなかった。
そう思いながらみんなの顔を見ていると、光忠と目があい安心したような顔をしていた。
そんなこんなで酒を飲んでる皆は酔が回ってきたのか、どんちゃん騒ぎになり夜が更けていった。