第92章 相談室
時計が20時を指していた
鶯丸さんに連れてこられたのが19時前
あれから1時間鶯丸さんとお茶を飲んでいる
「…鶯丸さん、あの、この本丸で1番相談するのに向いてる人は誰ですかね…」
「…大包平と言いたいところだが、まだ居ないからなぁ…燭台切はどうだ?」
「いや、その、相談したいことが光忠とまんばちゃんのことで、さすがに本人に言うのは…」
「初期刀に恋刀が全滅か…大倶利伽羅は……燭台切と近すぎるか…石切丸と膝丸、もしくは一期一振だな」
「なるほど…鶯丸さんも相談に乗ってくれますか?」
「俺でよければいいが」
「じゃあ、お願いします…」
「わかった」
それからもう一度、本丸の皆と話した
厚くんとも話した
もう無理はするなと皆から言われた
みんな優しくて心を打たれた
そして明日は1度全て内番も出陣も何もかも休みにした
私は鶯丸と石切丸と膝丸と一期一振を部屋に呼んでお悩み相談室を開いた
「主が私を呼ぶなんて珍しいね」
「何かあったのか?兄者ではなく俺でいいのか?」
「私でも大丈夫なのでしょうか?」
「あの、相談するのに適役を鶯丸さんに聞いて…」
「そういう事だったのか…燭台切さんじゃなくていいのかい?」
「石切丸、その問題が燭台切と山姥切だそうだ」
鶯丸が言うと石切丸は少し驚いていた
そして私はさっき起こったことを話した
「こういうこと初めてで……光忠とも話せてなくて、少し話すのが怖いっていうか…まんばちゃんとも気まずくて」
「それならば本人と話した方が早かろう」
膝丸がそう言うと部屋を出ていった