第87章 捜索と救出
燭台切と髭切が裏山へ行くと佳奈を抱いた太郎太刀と刀剣達が歩いてきた
「っ………佳奈…………」
顔にかすり傷を負って血が出ていて、お腹と胸の境目のあたりからも血が滲んでいた
「大将はとりあえず無事だ、燭台切、髭切、戻るぞ」
薬研の言葉に皆屋敷に戻る
佳奈はベッドへ寝かされ、薬研がしっかり手当をした
燭台切は佳奈の眠る部屋へと入った
「ごめん、佳奈、ごめんね。僕のせいで」
燭台切は手を握って両手で包みこみ、温めるようにした
春先になったといえどまだ冷え込む夜で、山の中に居た佳奈の体温はとても低くなっている
「佳奈、僕、君が好きだ。でも君を突き放してしまった。僕の言ったことで傷ついたよね。記憶なくして、頑張ってる君を知っていたはずなのにね。一緒に思い出そうって言ったのに、ごめん」
声を震わせながら眠る佳奈に言う
顔は青白くて一向に目を覚ます気配は微塵も無かった
燭台切は握っている佳奈の手に口付けをした
そして夜も更けて燭台切は手を握ったまま眠った