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【刀剣乱舞】もしも刀剣男士と生活したら R-18

第85章 アルバム



目をつぶってしまおうと思った時、起こされてベンチに座らされた
背中をさすられて、手を握られて、ゆっくりでいい、息を吐けと声がする


暫くそうしてくれて、どうにか呼吸が落ち着いた


「なぁ、何があったんだ?こんな所にきみが立ち入るなんて珍しいな」

顔を上げて私の隣に座る人を見る
金色の目をしていて、燭台切さんと重なった
その目が怖くて、俯いた

「………ごめんなさい、不愉快、ですよね………ごめんなさい、消えるので、どうか、許して、ください」

ここから居なくなれと言われるんじゃないかと思って、怖くて堪らなかった


「………………佳奈」

「っ、は、はい、すみません、ごめんなさい、わた、し、消えるから、っ許して、ください……ごめんなさい」

私は怖くて、握られていた手を振りほどいて、必死に来た道とは逆の山道になってる方に逃げる


とっさの出来事と初めて見る不安定な佳奈に、鶴丸は後を追うのが遅くなり、とうとう佳奈を見失ってしまった



後ろから追いかけてこられる気がして、舗装されていた道から逸れて、獣道を突き進んだ
ここがどこかも分からなくて、必死にただただ逃げた

途中木の根に足を引っ掛けて勢いよく転んだ
両膝が擦りむけて血が流れでる
受け身が上手く取れなくて、顔も擦りむけてどこからか血が出たけど、それでも立ち上がって走った

辺りはもう日が沈みかけていて、視界が悪くて目の前が斜面になってることに気づかず、足を滑らせて勢いよく落ちる

気力を振り絞って無理矢理立ち上がって、近くにあった大きな木の窪みに座り込んだ
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