第85章 アルバム
「蛍丸さん、大丈夫です、ちょっとビックリしちゃっただけなんで」
「そうなんだ。ならよかった。じゃあ俺行くね、国俊と約束あるから」
そう言って蛍丸さんは行ってしまった
「主!俺達も約束あるからまた後でな!」
「あ、主様、何かあったら僕達にも言ってくださいね」
短刀達もどこかへ行って長谷部さんと二人きりになる
「長谷部さん、あの、今まであったこと、話してください。私の振る舞いとか、私がここへ来てからの出来事全てを」
「……辛いこととかもですか?」
「はい、何もかもを教えてください。少しでも思い出したいんです。私が何者かって言うのがふわふわしてて、怖くて、だからお願いします」
「…わかりました。全てお話しします。そしたらお茶を淹れて来るので審神者部屋で待っていてください」
「ありがとうございます」
私は審神者部屋へ向かい、長谷部さんを待つ
自分のことを聞くことが怖くて、何があったのか
なんで私は記憶喪失になったのか
なんでここに居るのか
私はどう生きてきたのか
自分のことを聞くのが少し怖い
「主、入りますよ」
長谷部さんが戻ってきた
長谷部さんの隣に山姥切さんがいた
「山姥切は主のことを初期から知っている為、連れて参りました」
「長谷部から話は聞いた。邪魔するぞ」
2人が入ってきて、長谷部さんがお茶をテーブルに置いて向かい合わせに座る
そして私の過去とここの本丸で全て起こったことを聞いた